サツマイモ
野菜のうちでは最も高温性で、イモの肥大の適温は20~30℃。強光を好み、乾燥にもよく耐えて生育します。 土壌の適応性は幅広く、どんな土壌でも栽培は可能ですが、イモの肥大には耕土が深く、土壌の通気が良いことが必要です。窒素過多になると茎葉が茂り過ぎ、つるぼけの現象を起こすので、肥沃な畑では肥料過多にならないよう注意しましょう。
栽培カレンダー
栽培の流れ
1.苗の準備
節数が7~8節、長さ25~30㎝くらい、茎は太めで葉色が良く、厚みのあるものが良い。
2.畑の準備
早いうちに畑を耕して雨風にさらしておく。
3.植えつけ
葉を傷めないように注意。普通はこの植え方が最良。
畝に斜めに苗を置き、指先で地中にめり込ませる要領で苗を植える。さらに上から押さえておく。
畝に斜めに苗を置き、指先で地中にめり込ませる要領で苗を植える。さらに上から押さえておく。
ここがイモになる根が出る大切な節。この節を必ず中に入れ、葉は地上に出すこと。深く埋めると地温が低く、良いイモがつかない。
4.追肥
5.収穫
6.貯蔵
初めのうち、10~14日くらいは通気をはかる。
台地でできるだけ地下水の低いところを選ぶ。傷の付いていないイモを選んで、つるを付けたまま貯蔵する。
台地でできるだけ地下水の低いところを選ぶ。傷の付いていないイモを選んで、つるを付けたまま貯蔵する。
豆知識
イモを掘り下げてみると表面に小さな穴があけられ、内部まで深く貫通している被害をよく見受けます。これはハリガネムシと呼ばれるコメツキムシの幼虫が食い入った傷口です。サツマイモのほかに、ジャガイモ、ダイズ、イネなどの根も食害する害虫です。例年被害に悩まされている畑では、事前にガゼット粒剤(※)などで防除しておきましょう。
※ガゼット粒剤(劇物):6〜9g/m2、植付時-1回、植溝土壌混和
※ガゼット粒剤(劇物):6〜9g/m2、植付時-1回、植溝土壌混和